作品について of HARBOR TALE OFFICIAL WEB SITE

イントロダクション

イントロダクション

 この物語の主人公は、一片の赤いレンガです。レンガ作りの洋館の一部として100年ものあいだ港街のうつろいをずっと眺め続けてきました。「あの四角いキラキラしたもの」が何なのか知りたくて、ある日ついにレンガは壁を抜け出します………。
 小さなレンガの視線を通して、私たちも古き時代から現在に至る港街の得体の知れない魅力を発見する旅に出かけませんか?
 日本を代表するクラフトアニメーションスタジオI.TOONが5年余の歳月をかけ、技術と情熱の全てを注ぎ込んだオリジナルストーリーの短編アニメーション映画、それが「HARBOR TALE」です。

ストーリー

ストーリー

 ここは港町「Y」。片隅に建つ古い赤いレンガ作りの洋館は、港とともに栄えてきた街と、そこに行き交う人々の日々の営みを100年以上ものあいだずっと見守ってきました。
 ある日、洋館のなかの一片が好奇心のあまり動き出し、港町を歩き始める。目にするものは初めてのものばかり。レンガにさまざまな出会いが訪れます。

ネオクラフトアニメーション

ネオクラフトアニメーション

「ネオクラフトアニメーション」新次元への試み

 本作は粘土、人形などの立体物を撮影したストップモーション(コマ撮り)アニメーションに、現実や空想の港街の風景を最新のデジタルワークで紡ぎあわせた、まったく新しい形のアニメーション映画です。
 ストップモーションアニメーションにおけるCGの役割は、従来撮影時に写りこんだ不要なものを消すなど限定的なものでしたが、I.TOONは、3DCGだけでは決して表現できない、立体物を一コマ一コマ動かすことで生まれる独特の生命感ある動きを最大限に生かすために、コマ撮り映像とCGを多層的に組み合わせ、画面隅々まで豊かな生命観にみちた映像空間を構築することに成功しました。
 これはアニメーションディレクター 伊藤有壱が、20年以上に及ぶ自らのVFX、CG映像制作の経験を活かし、スタッフとともに技術的挑戦と実験を積み重ねて開発した、かつてない新時代の映像スタイルです。
 プリミティブな感覚を呼び覚ますコマ撮りから最新デジタル映像技術まで、映像の歴史の中で磨かれてきた技術のすべてを融合させたこのスタイルを、私達は『ネオクラフトアニメーション』と提唱します。

I.TOONについて

Animation Studio I.TOON Ltd.

I.TOON(アイトゥーン)について

 クレイを中心とした様々な技法を駆使してアニメーションの可能性に挑戦し続けるアニメーションスタジオ。
2006年に横浜に移転。精力的に活動している。

  主な作品

  • ・NHK教育Eテレ プチプチ・アニメ「ニャッキ!」(アニメーション制作)
  • ・NHKみんなのうた「グラスホッパー物語」(映像監督)
  • ・平井堅「キミはともだち」MV(監督)
  • ・宇多田ヒカル「traveling」MV(アニメーションパート)
  • ・松竹110周年記念「ノラビッツ・ミニッツ」(監督)
  • ・ミスタードーナツ「ポン・デ・ライオン」シリーズCM(アニメーション、ディレクション)
  • ・花王「キュキュット」シリーズCM(キャラクターデザイン)
  • ・わかさ生活「ブルーベリーアイ」シリーズCM(キャラクターデザイン、演出)  他多数

もっと詳しい情報はI.TOONホームページにて
http://www.i-toon.org